第4幕/河の神サンガールの宮殿
サンガリードは、妖精ドリスとその兄イダスにアティスの裏切りを嘆き、やはりセレニュス王と結婚すると言った。そこへ王がアティスと共に現れ「サンガリードは私を愛し結婚を決意してくれた。君が証人になってくれ!」とアティスに言い、式の準備のために立ち去った。アティスとサンガリードはその後互いの裏切りを責めるが、話していくうちにそれが誤解であると分かり、今度は「それではセレニュス王との結婚をどうしたらいいか」と悩んだ。河の周りではサンガリードの父サンガールが、水の精たちと共に娘の結婚を祝い歌い踊っている。アティスは暫くすると「いい考えがある」とセレニュス王を連れて来て、皆の前で「シベル女神の命により、王とサンガリードの結婚は取りやめとなった!」と告げる。そして西風の神ゼフィールを呼ぶと、サンガリードと共に西風に乗り姿を消してしまう。
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