第2場:ジュリエッタの部屋。
父に命ぜられたテバルドとの結婚衣装を前に、ジュリエッタは一人悲しみに暮れている。ロマンツァ「おお、いくたびか、涙にくれて」。彼女が信頼する相談相手である老医者のロレンツォが、秘密の通路からロメオを連れてくる。激しい抱擁と愛の二重唱。ロメオはジュリエッタに一緒に逃げてくれと必死に願うが、彼女には家と父と名誉を捨てることはどうしても出来ない。人の気配で、ロメオは遂に彼女の元を去る。
第3場:カペッリオの館の大広間。
婚礼を祝っての合唱。人々が去った後、ロレンツォと教皇派のグェルフに変装したロメオが現れる。ロメオはモンテッキ一家の男達と婚礼に乱入してジュリエッタを奪う計画だ。ロレンツォが引き留めるも聞き入れられない。舞台裏からバンダの音とともに慌ただしい声が聞こえる。モンテッキー家の男達が騒ぎを起こしたのだった。ジュリエッタが現れ変装したロメオに気が付く、再び駆け落ちを嘆願するロメオだったが、そこにカペッリオやテバルドが現れ取り囲まれる。モンテッキー家の男達もロメオの元に駆けつけ、ついに今朝の使者が実はロメオ自身だったことが判ってしまう。ロメオとジュリエッタはこれが最後の別れと覚悟し、ロレンツォは何とか平和裏にと願う。一触即発の緊張状態で第1幕の幕。
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