第2幕 スパルタ王家の廟
カストールを失い、悲しみに包まれる民衆が「全てが悲しむことよ!」と合唱し、スパルタの兵士達がカストールの亡骸を運んで来る。苦悩のテライールは名アリア「悲しみの支度」を歌い、生きる希望はないと泣き崩れる。そこに争いを仕組んだフェーベが現れる。テライールはフェーベを責めるが、フェーベはひるむ様子もなく「愛は残酷なもの。愛の犠牲でカストールの命を取り返しなさい!」と言い捨てて去って行く。行進曲が演奏されスパルタ軍が凱旋する。ポリュックスも帰還し「カストールを失ったが、敵は打ち負かした」と伝える。スパルタ軍は「地獄も讃えよ」と合唱する。ポリュックスは悲嘆にくれるテライールを慰め、父である神ユピテルに「カストールを蘇らせるように頼んでみよう」と歌う。スパルタ軍の戦いの様子が踊りで表現され、闘技者が勝利の歌を歌う。
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