第3幕 ユピテルの神殿
ポリュックスはカストールを偲び、改めてその悲しみを嘆き「神々の賜物」を歌う。そこに大祭司が現れ、主神ユピテルが、ありがたくも降臨することを告げる。現れた父ユピテルを前に、ポリュックスはカストールの命を蘇がえらせてくれるように懇願する。しかしユピテルは黄泉の国の掟を破ることはできないと願いを退ける。そしてカストールを救うためには、ポリュックスの永遠の命を犠牲にしなければならないと告げる。するとポリュックスは自分の永遠の命と引き換えにカストールを生き返らせて欲しいと、再度ユピテルに懇願する。父ユピテルは愛する息子の不死を望み、考え直すように告げ去って行く。一人悩み続けるポリュックスに、青春の女神エベと従者の乙女達が、永遠の命の喜びを歌い誘惑する。しかしポリュックスの意志は固く、カストールを捜すため黄泉の国へ旅立って行く。
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