第3幕
家へと帰ってきたサンドリヨンは、宮殿で片方のガラスの靴を無くしてしまったことに気がつく。(アリア)一時の夢が終わってしまったことを歌い、皆が帰ってくる気配に彼女は慌てて部屋へと逃げ込む。帰ってきた婦人と二人の娘は舞踏会が思い道理にいかなかったことに腹を立てパンドルフに八つ当たりをしていた。そこに入ってきたサンドリヨンに婦人は、舞踏会で王子を誘惑しようとした女がいたが追い出され、王子が死刑にしろと言っていた、と嘘を言う。サンドリヨンはショックのあまり気を失いそうになるが、夫人等のあまりにも酷い態度についにパンドルフも怒り、三人を追い出してしまう。そしてサンドリヨンに田舎に戻って二人きりでまた生活しようと言うが、サンドリヨンは父にまで迷惑をかけたくない、と一人で出て行く決意をする。
サンドリヨンは家を出て、森へと向かった。それを見つけた妖精たちは反対側から王子がやってくるのにも気がつき、二人を引き合わせる。二人はお互いが今宵出会った愛しい人だということに気がつき、共に生涯愛し合うことを誓い熱烈な二重唱を歌う。王子は愛の証として自分の心臓を差出した。すると妖精が現れ愛の成就を約束した。妖精は子守唄を歌い、二人を眠りにつかせてしまう。
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