第1幕第1場
コリント議会のホール。ギリシャのコリントの町は、マホメット二世率いるトルコの大軍の攻撃を受けて陥落寸前だ。コリントの総督クレオメネや若い隊長ネオクレ、カタコンベの守備隊長イェーロたちは、トルコ軍に最後まで戦い続けることを決議してギリシャ兵たちを勇気づける。隊長のネオクレは総督クレオメネに、以前から約束していた総督の娘パミーラとの結婚を願う。総督は娘のパミーラを呼んで彼女の意向をただすが、彼女は以前アテネで会ったアルマンゾルという異国の男を愛しているのでネオクレとは結婚できないと答える。怒った総督クレオメネはその男の素性を尋ねるが、その時トルコ軍の迫る知らせが入る。総督はパミーラに剣を与え、コリントが敗れた日には捕らわれの身となるよりも潔く自決をするようにと言い残し戦場へ向かう。
第2場コリントの広場
戦いはトルコ軍が勝利した。マホメット二世は歴史的なギリシャの芸術を破壊しないようにと命令する。そして総督クレオメネにはギリシャ軍の投降を勧告するが、総督は応じない。マホメット二世は怒って死刑を宣告しようとするが、その時パミーラが駆け込んで来て、そこに愛するアルマンゾルの姿をみつける。パミーラはアルマンゾルがトルコ軍の司令官マホメット二世であったことに驚く。マホメット二世は早速パミーラに求婚し、この結婚でトルコとギリシャの間に平和が保たれようと言う。その事実を目の当たりにした総督クレオメネは娘のパミーラを呪う。
つづく
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