第2場太守セイドの東屋
トルコ軍の兵士達が、打倒海賊を意気高く歌い上げている。トルコの太守セイドも現れ、兵士達と共に回教徒の神アラーに勝利を祈り、アリア「アラーの神に讃えあれ」を歌う。そこに海賊から逃れて来たと言う回教徒が連れられて来る。助けを求める回教徒にセイドは海賊の様子を聞き出していると、海賊がトルコ艦隊に火を放ったという知らせと共に海賊達がせめ込んで来る。そして目の前の回教徒が僧衣を脱ぎ棄てると、なんとそれは海賊の首領コッラードであった。トルコ軍と海賊達の必死の攻防が繰り広げられる。海賊達によって放たれた火は太守セイドのハーレムにも迫っていく。コッラードは逃げ惑う女奴隷達を救おうとする。しかし巻き返してきたトルコ軍は優勢となり、ついに海賊達は降伏する。トルコ太守のセイドは海賊の首領コッラードに死刑を命じる。コッラードの勇士ぶりをまのあたりにしたセイドの愛人グルナーラはコッラードに恋心を抱いてしまう。
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