第3幕
アラスの陣地
ロクサーヌとクリスチャンはシラノの助けで結婚式を挙げたが、その事でギーシュ伯爵の怒りを買い、彼らの属する青年隊は最前線に送られ、アラスでスペイン軍に包囲され飢えに耐えている。それにもかかわらず、シラノは、クリスチャンの記名で、彼も知らない中、ロクサーヌヘの何通もの手紙を書き届けている。ギーシュ伯爵は青年隊に陣地死守を命じ、隊士達は死を覚悟する。クリスチャンはシラノが手紙を届けている事を知り、最後の一通を奪い取る。
そこにスペイン軍の間を掻い潜り、ロクサーヌー行が食料を携えて到着。クリスチャンがロクサーヌに、なぜこんな危険を冒してまでここに来たかと尋ねると、彼女は彼から受け取った多くの手紙を見せる。シラノの愛と、ロクサーヌが愛しているのは手紙を書いた者であるということを確信したクリスチャンは、シラノを問いただし、ロクサーヌに全て打ち明けるよう言い残し、敵陣へ向かう。
シラノがいよいよ告白しようとした所に、瀕死の重傷を負ったクリスチャンが運ばれてくる。ロクサーヌはクリステャンの名で書かれた最期の手紙を見つける。クリスチャンは絶命し、ロクサーヌはギーシュ伯爵と脱出。青年隊は最期の戦いを挑む。
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