夕日がオリンポス山にかかった頃、ペナイオスが彼の妻ゲアや羊飼いを引き連れて登場。太陽神アポロを迎える宴の用意をしろと歌う。誰も彼の言うことを信じようとしないが、オリーブの森に突然赤い光が走り、人々がおののく中、見知らぬ羊飼いの格好をした一人の男が現れる。アポロはオリンポス山中で牛を飼っていたが、暴れた牛を追ってきたと言う。ペナイオスはアポロを祭に招き、そこへダフネを呼ぶように命じる。人々が去ると、アポロは欲情にかられて人間界に降りてきたことを後悔する。夕日が沈み、あたりは月明かりのに照らされている。ダフネが侍女と現れる。アポロはすぐさまダフネの美しさに惹かれ、「妹よ!」と呼びかけるが、直ぐにそれが妹のアルテミスではないことに気が付く。妹と呼びかけられたダフネはアポロに親近感を抱き、アポロを「兄」と呼び、アポロの腕に抱かれる。月が沈み遠くからディオニソスを讃える合唱が聞こえる。ダフネは自分の不安をアポロに訴えてゆく。
つづく
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