時と場所:18世紀中頃スペインのセヴィリアとイタリア
第1幕
カラトラーヴァ侯爵邸。侯爵の娘レオノーラは、インカ帝国王族の血を引く、ドン・アルヴァロを愛しているが、父親は彼らの結婚を許さない。今夜彼らは駆け落ちすることになっているが、彼女は父の優しい言葉に、心を悩ませている。ロマンス「父の家を離れた私は」。蹄の音がして、アルヴァロがあらわれる。だが彼女は残して行く父の悲しみを思って、駆け落ちするのを一瞬ためらう。しかし彼の強い愛の告白に、決心した2人は旅立とうとすると、物音を聞きつけた侯爵が起きて来る。侯爵の怒りに対して、アルヴァロは彼女を弁護するため、罪は自分1人にあると述べ、無抵抗を態度であらわすため、拳銃を床に投げ出す。ところがそのとき拳銃が暴発し、侯爵に命中してしまう。侯爵は娘を呪いながら息を引き取り、2人はその場から逃げ去る。
(C) 出谷 啓
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