【あらすじ】
プロローグ
大道芸人が歌う有名な「モリタートの歌」で物語が始まる。「盗賊は盗み、娼婦は売春をする。生きるために人を騙し、唾を吐く。」そんなスラム街ソホーでの盗賊団の首領マック(マックヒースのあだ名)の悪行がまるで讃歌のように歌われる。
第1幕 
第1場 ピーチャム商会
乞食達の元締めピーチャムは、いつも通りに朝の支度をしながら「朝のコラール」を歌っている。彼は乞食達を取り仕切るピーチャム商会を設立し、「最も無情な人々の心を動かす、最も哀れな乞食」になるための演出をさせていた。ボロボロの服、偽足、松葉つえなどを取り揃え、歩き方まで指導して、より哀れな、より稼げる乞食を仕立て、その上前をはねているのだった。そこに妻のシーリアがあわててやって来て、娘のポリーに恋人が出来たことを知らせる。
第2場 馬小屋の結婚式
そのころ、盗賊団の首領マックヒースことマックは、手下達にポリーとの結婚式に必要な品々を盗ませ、披露宴の準備を整えさせていた。日も暮れ、ウエディングドレスに身を包んだ花嫁ポリーとマックは盗品で飾られた馬小屋で結婚式を挙げる。馬小屋での結婚を嘆くポリーのために、手下たちが「貧乏人の婚礼の歌」を歌い慰める。手下達の心意気に応えてポリーは「海賊の花嫁ジェニー」を歌う。そこにロンドン上席警視ブラウンがやって来る。ブラウンはマックの親友で、職権を乱用してマックの悪事を見逃していた。今日も親友マックの結婚式に駆け付け「大砲の歌」を歌うが、明日に迫まった女王の戴冠式警備の準備があると、そうそうに引き上げていく。手下達も出て行き、二人になったマックとポリーは「愛の歌」を二重唱する。
第3場 ピーチャム商会
結婚式から家に戻ったポリーは両親に結婚を報告する。相手が悪名高きマックヒースと知った父親のピーチャムは激怒し、何とか娘を取り戻そうと決心する。

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