第3幕 宮廷の大広間
フェルナンドが凱旋する。国王アルフォンソに武勲の褒美を問われるが、いまだレオノーラが国王の愛人であることを知らないフェルナンドは、そこにいるレオノーラを所望する。耳を疑うレオノーラ。国王は動揺するが、レオノーラの心が離れてしまったことを悟り、その復讐心から、一時間後に結婚式を挙げるように命じて退場する。レオノーラの胸は愛する人と結ばれる喜びと、国王の愛人だった過去が知られることへの不安が交錯する。レオノーラは式の前にフェルナンドにこの事実を伝えるべきだと考え、侍女イネスに頼むが、そのイネスは捕らえられてしまう。何も知らないフェルナンドと不安におののくレオノーラとの結婚式が執り行われる。そこにフェルナンドの父修道院長のバルダッサーレが現れ、レオノーラが国王の愛人だったことを告げる。その事実を知らなかったのはフェルナンドだけであり、屈辱に震えるフェルナンドは国王から授かった勲章を床に叩き付ける。
つづく
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