あらすじ:第1幕  
金持ちの地主、フリッツ・コーブス家の食堂
独身主義を守るフリッツの四十歳の誕生日。司祭のダヴィッドはフリッツに結婚を勧めるが取り合わない。独身仲間のフェデリーコやアネッツォも来訪しパーティーが始まる。借地人の娘スゼルがフリッツの誕生祝の挨拶に来る。おずおずと入ってきたスゼルはフリッツにスミレの花束を恥ずかしそうに差し出し、「このわずかな花を」とロマンスを歌う。愛らしく清純なスゼルに好感を持つフリッツ。遠くからヴァイオリンの音が聞こえ、ジプシー娘のベッペが誕生日のお祝いにやってくる。ベッペは「あわれな子どもたち」のバラードを歌い、一同感動する。ベッペは哀れな子供たちを愛情豊かに救ってくれた、寛大なフリッツを讃える。まもなくスゼルは迎えが来て帰るが、スゼルの愛らしい様子を皆が誉めると、ダヴィッドはあの娘をアルザスで最も美しい花嫁に仕立てようと言う。まだ若すぎると反対する独身者たちに、ダヴィッドは怒って家庭生活を讃える説教をし、結婚反対のフリッツと言い争いになり、フリッツはぶどう園を賭けるはめに…村の人々が祝いに現れ、アルザス民謡で幕。
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