第2幕 北アフリカ
新境地を夢見てやってきたピエリーノとアニータだったが、たちまち資金が底をつく。困り果てた二人は、幸せに暮らす ジュディッタとオクターヴィオの屋敷を訪ねる。ピエリーノはアニータをジュディッタに託し、また果物売りとして生活できるようになったら迎えに来ると告げる。その頃、オクターヴィオは軍から進軍命令を受け取っていたが、ジュディッタには言い出せず悩んでいた。元気のないオクターヴィオを心配するジュディッタは二人の世界は永遠だと慰め「君は夏の夜のように美しく」の二重唱となる。オクターヴィオは愛のお守りとして母親の形見のネックレスをジュディッタに贈る。その夜オクターヴィオの屋敷ではパーティーが催される。ジュディッタは集まった士官達に媚をうり「男達が私を見つめ手にキスをする」と妖艶に歌い踊る。自分には男を虜にする魔力があり、男なしでは生きられないという性に ジュディッタ自身が目覚めるのである。そんな光景を不機嫌に見つめるオクターヴィオの不安は募るばかりであった。
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