<第2幕>
第1場 ノリッジ
女王のノリッジ訪問。法務官の演説の後、女王は栄光を讃える仮面劇「時と調和/Time and Concord」の招待を受け、六つの舞曲が披露される。同行したエセックスはアイルランドへの派遣を先延ばしされている事に苛立ちを隠せない。
第2場 エセックス邸の庭
マウントジョイとエセックスの姉のペネロペ・リッチはエセックス邸の庭で愛の二重唱を歌う。エセックスは妻と散策をしているが、未だイングランドに留まり無為に日を送ることを苦々しく思っている。不満を募らせるエセックス、マウントジョイ、ペネロペは女王への反逆をちらつかせ、エセックス夫人は動揺し警戒を訴え四重唱となる。
第3場 ホワイトホール宮殿の舞踏会
エセックス伯が主催する舞踏会場に、夫妻が現れるとすべての視線はエセックス夫人の仰々しい衣装に注がれる(夫人はエセックス伯に豪華な衣装を着るように命じられていた)。女王も入場するやこの衣装に目を奪われる。気分を害した女王は「体を温めましょう」と言うと、まるで運動競技のような踊りラヴォルタを所望する。そして踊りが終わると、婦人達に汗になった下着を換えるよう勧め、自らも退席する。皆が速やかに舞踏会場に戻ると、エセックス夫人が「着替えの間にドレスが紛失した」と言って、地味なドレスに着替えている。その時、女王がエセックス夫人のドレスを身に纏い現れたのである。しかし夫人のドレスは女王には小さすぎて、滑稽な姿を晒す結果となった。エセックス夫人は常軌を逸した悪意に泣きだし退出する。エセックスとマウントジョイも憤慨して会場を去る。数分後、女王は着替えて戻ると、唐突にもエセックスをアイルランドの作戦司令長官に任命する。エセックスの怒りは瞬く間に消え、豪華なアンサンブルが演奏される中、女王に愛と忠誠を誓い、アイルランドでの健闘を歌う。エセックスは女王の手をとりクーラントを踊り、皆もあとに続く。

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