<第2幕>ストックホルム郊外の処刑場
真夜中。処刑台のある丘に、アメーリアの姿があった。彼女はウルリカに言われた通り、辛い恋を忘れるために草を摘みにやってきたのだ。そこへ彼女に密かに想いを寄せる、国王グスターヴォが現れた。2人はここでお互いが愛し合っていることを知り、抑えていた想いを堪えきれずに「情熱的な二重唱」<私はあなたの傍に>を歌う。その時、アメーリアの夫アンカストレム伯爵が、国王暗殺の企みがあると知らせにやってきた。アメーリアは咄嗟にベールで顔を隠す。国王は不測の事態に、急いで伯爵とコートを取り替えその場から立ち去る。国王にベールの婦人を街へ送り届けるよう命令された伯爵だったが、すぐさま反逆者達がやってきてもみ合いとなる。そのとき間に入ったアメーリアのベールが外れる。反逆者達は夫婦で逢引していると嘲笑し、伯爵は国王と妻が自分を裏切ったのかと怒る。
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