第2幕 
シーン1 黄泉の国の入口
テゼ王の同志ピリトゥスは、黄泉の国の神であるプリュトンの妻プロセピーナの誘拐を企て、囚われの身となっていた。それを知ったテゼ王はピリトゥスを救うために「三度、王を救う」と誓約をたてる父ネプトゥーヌ神の助けを借り、黄泉の国の入口に降りて来る。テゼ王がピリトゥスの解放を願い出ると、復讐の女神ティシフォヌは拒否し「一人の生贄で満足しておくれ」が二重唱される。
シーン2~5 プリュトンの王宮
その時黄泉の国の門が開きプリュトンが現れる。テゼ王は同志ピリトゥスと同じ罰を受けたいと懇願する。怒り狂うプリュトンは、地獄の川を呼びだし復讐を叫ぶ。尚もピリトゥスとの面会を願うテゼ王に、地獄の神々は「死のみが再会の時である!」と告げる。そこでテゼ王は死を望むが、三人の運命の神々は「運命の神の最高意思によって」を三重唱し、死の時は運命によって定められていると退ける。万策尽きたテゼ王はやむなく地上に戻る事を決意し、再び父ネプトゥーヌに、地上への帰還を祈る。しかし神々の声は「地獄に入った者は再び地獄から出ることは出来ない」と歌う。するとネプトゥーヌの使者メルキュールが現れ、プリュトンにテゼ王の解放を命ずる。運命の神々は「テゼ王は地獄を去るが、地上で地獄を見るだろう!」と予言する。
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