全1幕:
炭鉱長のタラボットが仕事から戻ると、公爵が視察にやって来るとの知らせが入る。イザベッラは数年前小舟で海岸に半死半生で漂着したところをタラボットに救われ、今は彼の姪のリーザとして暮らしていた。タラボットはイザベッラが見つめていたロケットの中の肖像画が公爵に似ているので問う。彼女は公爵宛の手紙を見せる。手紙にはイザベッラが生きてること、そしてオルモンドの悪巧みによりこうなったこと、そして自らの潔白が記されていた。タラボットはイザベッラが公爵夫人だった事を知り驚き、彼女の力になることを約束する。公爵ベルトランドが登場。彼はイザベッラを死なせてしまったことを後悔して「なんと優しい喜び」を歌う。そこにオルモンドとその手下のバトーネが登場。彼らはこの土地の地理に詳しいタラボットを探してそれを聞こうとする。バトーネがタラボットの家を見つけるが、死んだはずの公爵夫人に似ているイザベッラを見て驚く。タラボットはイザベッラに坑道の地図の説明をさせるが、そこに現れた公爵に地図を渡そうとしたイザベッラを見て公爵は動揺する。三重唱「あの顔は」。しかしタラボットは彼女は自分の姪のリーザだと言うので彼らはその場を立ち去る。まずいと思ったオルモンドは、バトーネにイザベッラを今夜誘拐するよう命じる。しかしその話をタラボットが聞いていた。オルモンドが去った後にタラボットが現れる。バトーネはイザベッラは本当にタラボットの姪なのかと訪ねる。タラボットは勿論本当だと答える。
つづく
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