時と場所:トロイア戦争後のトリド
あらすじ
第1幕 狩りの神ディアーナの神殿を囲む木立
トロイア戦争から5年の歳月が流れ、野蛮なスキタイ人によって生贄にされるところであったイフィジェニーは女神ディアーナに救われ、トリドの地で女祭司長として生きていた。嵐の夜、海岸では怒濤が砕け散り、イフィジェニーが女祭司達と祈りを捧げている。するとイフィジェニーは激しい風の中に神の啓示を聞き、故郷ミケーネの悲運と暗い未来を語り始める。 「久しぶりに会うミケーネ王の父アガメムノンは、妻クリテムネストルによって殺害され血を流していました。そして父を殺したクリテムネストルは、私に近づき剣を渡すのです。その時、弟オレストの叫び声が聞こえ、私は抗えない力により、手に持っていた剣で弟の胸を刺し抜いてしまうのです。」と嘆く。女祭司達は「私たちの涙が乾く日は?」と歌い祖国の悲運を嘆きあう。そこにトリドの王トアスが登場し「荒れ狂う神々の怒りを鎮めるために生贄を捧げよ」と怖れ慄くイフィジェニーに命じる。その時スキタイの兵士が、嵐で難破した二人のギリシャ人がトリドの海岸に流れ着いたことを報告する。トアスは早速其の二人を捕虜とし生贄にするよう司祭たち申し付ける。トアスの命を受けた兵士らによって、オレストとピュラードという二人の若者が捕えられる。宮殿ではスキタイ人の合唱と踊りが披露される。
第2幕へ
オペラ名曲辞典TOP