あらすじ:第1幕
プロローグ 夜明け、太陽を賛美する合唱「私こそが生命、永遠の美、愛」。この太陽のテーマはイリスの救済のモチーフとしてフィナーレで再び現れる。純粋な娘イリスは盲目の父と田舎にひっそりと暮らしている。アリア「私は悲しい夢を見た」「かわいい人形が病気なら」イリスは悪夢を見ていたが、夜が明け太陽に救われたと感謝する。好色な金持ちの若者「大阪」と吉原の芸者屋の主人「京都」が物陰からイリスの様子を窺い、イリスを連れ去る計画をたくらんでいる。アリア「清らかなしずくに」。イリスが花の世話をしていると大阪と京都が旅芸人に変装して現れる。彼らはイリスの庭のそばに舞台を作り、人形芝居をするといって娘達を呼び込む。 興味をもったイリスは父親が止めるのも聞かず、芝居を見にいく。人形芝居は、不幸な主人公ディーアが祈ると、「大阪」演じる太陽の子ヨールによって救われるという物語。大阪(ヨール)のアリア「窓をあけよ」。太陽を崇拝しているイリスはこの芝居に夢中になる。その時、京都の手下の芸者達がイリスを取り囲み、他の娘達に気付かれないうちに彼女をさらってしまう。 京都は金とイリスの父親に宛てたニセの手紙を残し去る。 父親は小屋に戻ろうとしてイリスを呼ぶが返事がないのであわてる。やがて通りがかった行商人が残された手紙を読むと、イリスは吉原に行ったと書かれている。イリスに捨てられたと怒った父は、自分も吉原へいって娘を罰しようと思う。
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