【基礎データ】
ラホールの王
La Roi de Lahore
作曲者:ジュール・エミール・フレデリック・マスネ
Jules Emile Frederic Massenet(1842~1912)
台本:ルイ・ガレ/Louis Gallet、フランス語
初演:1877年4月27日、パリ/Paris,オペラ座(ガルニエ宮)Palais Garnier
演奏時間:序曲7分,第1幕39分,第2幕34分,第3幕27分,第4幕31分,第5幕22分、合計約2時間33分
概説:「ラホールの王」はマスネの出世作となった3番目のオペラである。この作品の初演がフランスで大成功を収めた頃、イタリアオペラ界はヴェルディに次ぐ次世代の作曲家を待っていた。そこで「ラホールの王」は熱烈な歓迎を受け、イタリアの若い作曲家たちに刺激を与えた。プッチーニも影響を受け、第4幕の「地上における王の中の王」は「トゥーランドット」の皇帝のアリアを思わせると指摘されている。その他ブダペストではリストが、またパリを訪れていたチャイコフスキーもこの作品を観て絶賛したと言われている。しかしマスネはその後「マノン」「ウェルテル」「ル・シッド」と次々と傑作を生み出して行き、その成功により皮肉にも「ラホールの王」は忘れられて行く。
by MI
最終更新:2009年12月31日

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