第5幕 ラホール宮殿
シタはシンディアの執念深い愛を怖れ婚礼から逃げ出してくるが、もうこれ以上逃げ場はないと死を覚悟し「さようなら過酷な運命よ」と歌う。そこにアリムが現れ「シタ!私がわかるか!」と叫ぶ。シタは喜びに震え「生きていたのですね!」と駆け寄る。二人は「今だけ夢を見よう。愛で全てを忘れよう」と二重唱する。しかし喜びもつかの間、追手が迫り、ついにシンディアが二人を見つけ「私が支配者だ。シタは私のものだ!」と言い放つ。シタは「決してあなたのものなはならない!」と短刀を自らの首に突き立てる。アリムはシタの命が尽きれば私の命も終わると告げ、二人は「新たな栄光!喜びに溢れインドラ神の栄光に加わろう」と二重唱する。シタが自殺を遂げ、アリムも絶命すると、インドラ神が象に乗って降臨し二人を連れていく。シンディアは「私は卑劣であった。神が私を打ちすえた!」と絶句し倒れ伏す。(幕)
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