【あらすじ】
時と所:1860年代パリ
第1幕/パリのサン・ラザール駅
ラウル・ドゥ・ギャルドゥフーと、ボビネという2人の男が駅で人を待っている。2人はかつて仲のいい友達同士だったが、1人の女性を巡り仲違いし、今日はお互いその女性が田舎から帰って来るのを待っている。ところがお目当ての女性であるメテラは、別の男と腕を組み汽車から出てくると、2人を見て知らない人だと言い立ち去る。2人はようやくメテラが、かつてお金を持っていた頃の自分達にしか興味がないのだと気付き、仲直りをした。2人でこの先どうしたものかと考えていると、そこへギャルドゥフーのかつての使用人アルフォンスが現れる。今アルフォンスはパリの観光案内人としてグランドホテルで働き、今日はスウェーデンからやってくる男爵夫妻を駅へ迎えにきていた。それを聞いたギャルドゥフーは、その客を騙して金儲けができるのではと思いつき、アルフォンスにその役を代わってくれと頼む。かつてギャルドゥフーの使用人だったアルフォンスは、仕方なくこれを承知する。一方のボビネは、昔付き合いのあった伯爵夫人の所へ戻ることにした。駅に汽車が着き男爵夫妻が出てくると、観光案内人になりすましたギャルドゥフーは早速近付いて行き、2人を丁重に出迎えた。駅は毎年パリへ遊びに来る金持ちのブラジル人の到着で賑やかになり、様々な国からの観光客が<私達は世界中からやってきた!>と歌い盛り上がる。
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