第3幕/ヴァリーの家
「笑い者にされた」とうな垂れるヴァリーを、ツィター弾きの少年ヴァルターが慰める。彼を帰し泣き伏すヴァリーだったが、心が落ち着いて来るとハーゲンバッハを恨む気持ちも薄れ、彼を許す気になって来た。表には「少しやり過ぎた」と思ったハーゲンバッハが、謝罪のために彼女の家を目指す姿があった。ところが老兵士から「ハーゲンバッハがいた」と聞いたゲルナーは、橋の脇に隠れて通り掛かったハーゲンバッハを谷底へ突き落とし、嬉々としてヴァリーに彼の死を告げに来た。ヴァリーは激しく取り乱すと、周りの皆に助けを求め自らハーゲンバッハを救い出す。そして一命を取り留めた彼をアフラの元へと連れ帰る。
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