ニネッタは通りがかった古物商イサッコに、父から頼まれた銀食器を売る。そこにジャネットの母ルチアと父ファブリッツィオがやって来て、今日もまた銀食器がなくなったと騒ぎたてる。これを耳にした行政官はニネッタを疑い、名前を問いただす。思わず本名を名乗ったことから、ニネッタが脱獄囚の娘であることを知られ、父の逃亡資金のために銀食器を盗んだと見なされてしまう。また父から預かった銀食器を売った金も見つかってしまう。言い訳できないニネッタ。恋人ジャネットが古物商イサッコに証言を求めるが、確かにニネッタから銀食器を買ったがすでに売り払ってしまったと答える。しかも食器についていたイニシャルはファブリッツィオ家のものと同じ(F.V.)であった。ジャネットの父は「Fabrizio Vingradito」。ニネッタの父は「Fernando Villabella」。恋人の無実を信じていたジャンネットも、ここに来てニネッタの罪を信じてしまう。
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