全1幕 パリ郊外のドルモン邸
ジュリアはドルヴィルと密かに結婚していた。しかしジュリアの後見人ドルモンはジュリアを彼女の夫の旧友であるブランザックと結婚させようと考えていた。ドルヴィルは後見人ドルモンの目を盗んでは、毎夜、時には昼間でもジュリアが彼女の部屋から降ろす縄梯子(絹のはしご)を使い、密会を重ねていた。
幕が上がるとジュリアの部屋。召使いのジェルマーノが花嫁の心得をあれこれ言うがジュリアは上の空。従姉妹のルチルラが後見人のブランザックが来るようにと呼びに来るが、イライラして追い返す。それもそのはず、今も隣の小部屋に夫のドルヴィルを隠していたのです。二人は今日も夜中12時の密会を約束をして、ドルヴィルはこの「絹のはしご」で帰っていく。ドルモンとルチッラが登場。ルチッラは実はブランザックに想いを寄せていたので、ジュリアとブランザックの結婚話に落胆する。ジェルマーノがブランザックの到着を伝え、ドルモンとルチッラは出迎えに行く。ジュリアは後見人ドルモンの結婚話から逃れるためには、ブランザックにルチッラを押しつけるのが良いと考え、まず召使いのジェルマーノに気がある素振りをしてプランザックとルチッラを監視するよう命ずる。
つづく
RETURN
オペラ名曲辞典TOP