時と場所:中国、ある皇帝の時代
【あらすじ】
第1幕 森のはずれの海岸の夜
一人の漁夫が舟に乗って現れる。青い新月の光がこぼれ、漁夫の投げた網が風に揺れている。漁夫は「「心地よい春の宵。ナイチンゲールはどこにいるのだろう?お前の甘い歌声で夜を満たしておくれ」と歌う。するとナイチンゲールが現れ「ダイアの滴のように夜空に散りばめられた星が、宮廷のバラ園に落ちる」と歌い出す。漁夫は喜んでナイチンゲールの歌声に耳をすませる。そこに皇帝の命令で、宮廷仕えの内大臣、廷臣達、僧侶や女料理人がナイチンゲールを探しにやって来る。女料理人は「ナイチンゲールの歌は母のキスのように喜びの涙を誘う」と歌う。初めのうちは、夜の森に潜む牛や蛙の鳴き声に惑わされていた廷臣達も、ナイチンゲールの美しい歌声に感動し「皇帝の食事会に招待しましょう」と話しかける。するとナイチンゲールは「皇帝の為に歌いましょう」と答える。
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