第4幕 嵐の去った後
荒れ狂うボレの怒りで風が吹き荒れ、吹雪が地上を埋め尽くしてしまう。人々はボレの怒りが収まるように祈りを捧げ、アバリスは「全てが嵐の前に屈してしまった」と歌いアルフィーズを失った悲しみに打ちのめされる。そこに大司祭アダマスが現れ「この危機を救えるのはお前だけだ。」と励ます。しかしアバリスは、神に対して人間ごときが抗えるわけがないと、アルフィーズから授かった愛の矢で自殺を図ろうとする。するとアダマスは「その矢が秘密の力で仇に導くだろう」と告げ勝利することがアバリスの使命なのだと説き、アバリスは愛の矢を手にアルフィーズを救い出す決意をする。西風の神ゼフィールはアバリスを運び、時の女神は喜びの女神をお連れしますとエールを送る。アバリスは「地を駈け、広大な天空を越えよ。荒れ狂う風は再び洞穴に戻れ」と歌う。そこに愛の神アムルが再び降臨する。人々は「さあ行け!愛の神に不可能はない。世界に示せ、神の御加護を!」と合唱する。
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