【あらすじ】
時と所:19世紀末・モンマルトル(パリ)
第1幕/労働者街にあるルイーズの家
ルイーズは自宅のバルコニーで、隣の家のテラスにいる恋人のジュリアンと楽しく語らっていた。ところが買い物から帰って来たルイーズの母親は、2人の姿を見つけるや否やルイーズを家の中へ入れ「あんな男と話すんじゃない!」と娘を叱りつけた。ルイーズの母は、定職にも就かず詩人気取りでいるジュリアンと、娘が付き合うことに反対なのだ。夕飯の食卓で、仕事から帰った父親が「隣のジュリアンから、ルイーズと結婚したいという手紙を何通も貰っているので、今度家に連れて来なさい」と言うと、母親が「そんなことは許さない!」と激しく怒り出すので、結局父親はルイーズに「ジュリアンのことは諦めなさい」と言うしかなかった。そして娘の気を紛らわせようと、いつものように新聞を読んでくれと頼むが、ルイーズは新聞の「パリ」の文字を追いながら泣き出し「それならどうやって最良の結婚相手を選べばいいの?」と食い下がる。父親は「何事も経験だよ」と優しく彼女に言った。
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