第4幕 パリのオテル・ド・トランシルヴィア賭博場
緊迫した賭博場で幕が開く。賭博に狂ずる人々の中に、老貴族のギョーと3人の女優やレスコーも顔をそろえている。そこにマノンとデ・グリューが二人連れ立って現れる。デ・グリューは浪費家のマノンのために親からの財産も使い果たしてしまっていた。マノンに愛があるなら賭博でひと儲けして欲しいとせがまれて仕方なくやって来たのだった。
全く場違いのデ・グリューに近づいて来たギョーが勝負を持ちかける。デ・グリューは勝ち続けマノンは「これぞ人生!」と喜びに酔いしれる。負け込んだギョーはインチキ賭博だと怒って出て行き警察と兵士を連れて戻って来る。デ・グリュー伯爵も現れ、家名の恥辱を嘆くが、息子にはすぐに釈放すると耳うちする。マノンとデ・グリューの激情した二重唱が悲痛な叫びとなって、引き離されることを拒むが、ついに二人は連行されてしまう。
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