ナブッコ
時と場所:紀元前568年〜593年/バビロン
あらすじ:
第1幕 エルサレム
エルサレムのソロモンの神殿、ヘブライ人やその神官たちが、バビロニア軍の侵略に怯えている。だが大司祭のザッカリアは、バビロニアの王女、フェネーナを人質にとっているから安心せよと説く。ヘブライ王の甥イズマエーレがあらわれ、敵が城下に迫って来たと告げる。するとザッカリアは、フェネーナをイズマエーレに預けて去る。2人きりになった両人は、お互いに以前から惹かれ合っていたと告白する。そのときフェネーナの姉アビガイレが、バビロニアの兵士を率いてあらわれ、既にエルサレムの神殿は占領されたと宣告し、もし自分を愛してくれるなら、あなたの民を救うことも出来ると、そっとイズマエーレに告げるが、彼はにべもなく拒絶するのだった。ヘブライ人たちは、バビロニアの兵士に追われて来る。そして遂にバビロニアの王ナブッコが、神殿の前に馬を進めて来たのである。するとザッカリアは、フェネーナに短剣を突きつけて、もし我々の神殿を汚すのなら、お前の娘の命はないと脅迫する。だが突然イズマエーレが飛び出して、彼女を間一髪で助ける。それを確かめたナブッコは、神殿と町の両方を徹底的に破壊しろと命令するのだった。(c)出谷 啓
つづく
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