時と場所:紀元前50年頃、ローマ共和政の末期。ガリア地方
あらすじ-第1幕
ドゥイルドはガリア人達の信じる宗教の一派でガリア戦争の結果ローマの支配下に陥る。しかし彼らは内心、反ローマで、その支配を快しとせず機を見ては反抗している。だがドイルド教の尼僧長ノルマは、秘かにローマ総督ポリオーネと2人の子をもうける仲になっていた。ポリオーネが友人フラヴィオと登場。ノルマの名が出るとポリオーネが妙に弱った顔をするのでフラヴィオは驚き何故かと尋ねると、もはやノルマへの愛は冷め、若い尼僧アダルジーザに惹かれていると語って立ち去る。人々が集まる気配がする。ポリオーネは強がりを言っていたが結局2人は姿を隠す。そこへノルマが巫女達を従えて現れる。血気にはやる人々を押し鎮め、カヴァティーナ「清らかな女神よ」で平和を祈りながら、ポリオーネへの愛と神や同胞への忠誠とのジレンマに悩む胸の内を吐露する。一人残ったアダルジーザのところへポリオーネが現れ抱こうとするが、彼女は怖れて身を引く。そして2人でローマに行きいつまでも幸福に生きようと説く。場面が変わり、ノルマの家にアダルジーザが訪れ、禁断の恋の悩みを打ち明ける。自分の体験とあまりにもよく似ているので同情するノルマだったが、ポリオーネが突然現れる。そして恋の相手がポリオーネと知って激怒。復讐を誓うノルマ、開き直るポリオーネ、茫然とするアダルジーザの劇的な3重唱が展開する。
つづく

RETURN
オペラ名曲辞典TOP