<第3幕>
ポロヴェッツ軍の野営地、夕暮
ポロヴェッツ人たちが、プティーヴリを大敗させて戻って来た。〈ポロヴェッツ人の行進曲〉(Polovtsian March)が流れる。イーゴリ公は、祖国ロシアが大敗した今の自分の不幸を嘆き、プティーヴリにいる愛するヤロスラヴナのことを思う。アリア<Zacem ne pal ja na pole brani>。そこに、ポロヴェッツ軍の兵士の一人オヴルールが再び現われ、再度イーゴリ公に逃亡するように勧める。イーゴリ公は「このままではロシアは滅びてしまう」と思い、逃亡してプティーヴリに戻る決心をする。しかし息子のウラディーミルは、愛するコンチャコヴナを置いては行けないと留まる。そして二人は結婚したいとコンチャック汗に訴えた。ポロヴェッツ人たちは反対して、二人を殺せと主張したが、コンチャック汗は、ウラディーミルをかばう、娘のコンチャコヴナの姿を見て、二人を許して結婚させる。しかし、コンチャックは翌日ウラディーミルの祖国ロシアを攻めるということだ・・。
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