【あらすじ】
時と所:17世紀初め・ロンドン、ウェストミンスター
第1幕
第1場/エリザベッタの宮殿
ノッテンガム公爵夫人のサラは、女王エリザベッタの愛人ロベルトと密かに愛し合っていた。しかし周りの者を裏切るような行為はなく、ただ互いに想い合うだけのプラトニックな関係だった。そのサラは女王の命令で、仕方なくノッテンガム公爵と結婚していた。ある日サラがヘンリー2世の愛人「ロザムンド」を描いた小説を読みながら、自分の恋愛と主人公をダブらせ溜息をついていると、女王がやってきて「ロベルトが謀反罪で捕えられた」と言う。ロベルトを愛する女王は「彼が私に愛と忠誠を誓い続けていれば、彼を許そうと思う」と言い、ロベルトと2人きりで話しをすることにした。しかしこの時、ロベルトに政治的な裏切りはないが、他に愛する女性がいると分かってしまう。怒った女王が退出した所へ、サラの夫であるノッテンガム公爵がやって来て「最近妻が塞ぎ込んでいて心配だ..」とロベルトに漏らすので、彼の心は尚更穏やかではなかった。そこへ女王の従者セシル卿が、他の従者を従えやって来て「公爵もロベルトの裁判に出席するようにとのことです!」とノッテンガム公爵に告げる。ノッテンガム公爵は、友人であるロベルトを何とか救ってやらなければと強く思う。
第2場/サラの部屋
ロベルトがサラの部屋を訪れ、彼女が結婚してしまったことを責めている。サラは女王の命令で仕方がなかったのだと答えると、女王の怒りを鎮めロベルトを救うためには、辛いけれど2人はもう逢わない方がいいのだと言い、自分の青いショールをロベルトの肩に掛けた。そして「それを私だと思ってください」と言う。ロベルトはサラを抱き締めると、その場から立ち去った。
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