第2幕 第2場 デュエロの近くの草原
ゴルマスの兵士達一族が従者を引き連れ、野戦地に向かっている。その道中、ロドリーグはドン・ゴメスを待ち伏せし、決闘を申し込む。明らかに力の差があるこの戦いをドン・ゴメスは軽くあしらうが、ロドリーグは自分が本気であると訴える。戦い巧者であるドン・ゴメスは戦いを優位に進め、あと一撃でロドリーグを仕留められる時に自分の驕りからか油断をしてしまい、ロドリーグの刃に瀕死の重傷を負ってしまう。ロドリーグは戦いに勝ったことはすなわち愛を失ったことと意気消沈しその場を去る。そこへ剣の交りあう音を聞きつけたシメーヌが戻ってきて、父親であるドン・ゴメスが刃に倒れているのを発見。父親の死に直面したシメーヌは神に命乞いをする。するとまだ父親の心臓が勣いているのに気付く。父親は最後の力を振り絞り、娘に自分を死に至らしめたのはロドリーグだ、敵をと言い残し息絶える。心配して戻って来た兵士達―族の鎮魂歌で幕となる。
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