あらすじ:
第1幕:第1場
スイスのある村。この村で評判の美しい娘アミーナと地主のエルヴィーノとの婚礼を祝って村人が合唱する。しかしエルヴィーノに想いを寄せる宿の女主人リーザは悲しげである。カヴァッティーナ「みんなはたのしい」。一方このリーザを愛するアレッシオにとっては彼女の気を向かせる絶好のチャンスだが、リーザは不機嫌になるばかり。そこへアミーナが養母のテレーザと共に現れ結婚の喜びを歌う。「今日は私にいい日和」。やがて公証人、ついでエルヴィーノが現れ、亡き母の墓前に報告をしていて遅れたことを詫びる。結婚証書に署名をして、亡き母の指輪をアミーナの指にはめる。二重唱「誠の指輪を」。村人達の祝福。そこへ馬の蹄の音がして見知らぬ男がやってくる。彼は目指す城がまだ遠いことを知り、リーザにすすめられこの村に泊まることになった。この男こそ亡くなった領主の一人息子ロドルフォ伯爵で、子どもの頃さらわれたまま行方不明であった。以来悲しみの日々を送った領主もすでに4年前に亡くなっていた。しかしロドルフォは、自らを亡くなった領主の臣下としか素性を明かさない。カヴァッティーナ「なつかしい眺め」。ロドルフォ伯爵はアミーナの美しさを讃えるが、エルヴィーノとリーザはその態度が気にくわない。夕闇が迫り村人は近頃現れる幽霊の話をするが、ロドルフォは一笑に付して宿に向かう。
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