〈第2幕〉
第1場:コーンウォールのマルケ王の城の庭。マルケ王と結婚させられたイゾルデだが、王が夜の狩りに出かけるというので、ひそかにトリスタンを城に呼び寄せる。ブランゲーネを見張りに立て、イゾルデが松明を消すと、胸を躍らせてトリスタンがやってくる。
第2場:二人は抱き合い歓呼の声を上げるが、やがて寄り添って座り、昼を呪い夜を讃えながら、長い陶酔の時を過ごす(愛の二重唱)。ブランゲーネの警告も全く耳に入らない。二人の愛の高まりが絶頂を迎えようとした瞬間、突然明かりがともされ、トリスタンの親友だったはずのメーロトがマルケ王を連れて乱入してくる。
第3場:メーロトの訴えのとおり、忠臣と王妃の裏切りの現場を目の当たりにした王は衝撃を受け、嘆き悲しむ(マルケ王の嘆き)。トリスタンはあえて弁明をせず、イゾルデを「夜の国」へと誘い、メーロトに決闘を挑むと、わざと彼の剣に身を投げ出して、傷つき倒れる。
(C)吉田 真
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