<第3幕>
第1場/宮殿の外
求婚者達が皆殺され、主人を失った大食漢の従者イーオは、この先食べていけないことを嘆き自殺してしまう。
第2場/ウリッセの宮殿
ウリッセ王の妻ペネローペに、息子のテレーマコと従者で羊飼いのエウメーテは、老人の正体はウリッセだと告げるが、ペネローペは信じない。
第3場/海の上
女神ミネルヴァは、天界の主神であるジュピターの妃ジュノーに、ウリッセの苦悩を取り除くよう、主神ジュピターへの取り次ぎを頼む。これを受けた主神ジュピターは、海の神ネプチューンからウリッセを許すことの同意を取る。そして主神ジュピターは、女神ミネルヴァにイタカ島を平和に導くよう命じる。
第4場/ウリッセの宮殿
未だ弓を引いた貧しい老人が、自分の夫ウリッセだとは信じられない妻ペネローペの前に、ウリッセが本物の姿で現れる。ところがそれでも疑うペネローペに、ウリッセは2人のベッドのカバーの刺繍が、ペネローペの施したものだとその柄まで言い当てる。夫ウリッセにしか分からないことを言い当てられたペネローペは、ようやく本物の夫であることを確信し、長らくの再会を大いに喜ぶのだった。(幕)
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