健康長寿 あいうえお
これはWHOフォ−ラム'91が開かれたときの「健康句」である。「活力ある未来社会を求めて−からだと心の健康」とうたったフォ−ラムの仕掛人は島根医大の家森幸男教授だが、世界をまたかけた「循環器疾患と栄養国際共同研究」(WHO-CARDIAC-STUDY)のまとめも近い内に発表されるという。生活のうち「食生活」が「長寿」をきめる大事な要素であることが実証されたようである。
日本心臓財団が主催して毎年八月十日を「ハ−トの日」として各種行事を行っているが、「健康ハ−ト十カ条」をまとめた。
丁度これと逆なのが「亭主を早死にさせる十カ条」である。
いずれも思いあたることであろう。年をとってとかく弱いのは男である。
「飽和脂肪酸」とは脂肪にもいろいろあるということである。「粥状動脈硬化」に関係にありそうなのは脂肪が分解してできる「飽和脂肪酸」を含む脂肪が悪く、構造上二重結合を持つ「不飽和脂肪酸」とくに二つ以上沢山持つ「多価不飽和脂肪酸」を含む脂肪は良いという考え方が有力になった。だから動物性の脂肪より植物性の脂肪が良いとか、魚の脂肪のエイコサペンタエン酸(EPA)は良いとかいわれ、多価不飽和脂肪酸(多いというポリのP)と飽和脂肪酸(飽和というサチュレィトのS)との比率(P/S)の低いことが高脂血症や動脈硬化症の成因における危険因子の一つとして重要視されるようになった。
私が健康講座で話した「元気で長生きできる工夫」を紹介しよう。
「健康長寿あいうえお」位なら覚えられるだろう。
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