お祝いの言葉

 

 ご紹介いただきましたが、弘前大学医学部の衛生の佐々木と申します。大和田国夫君と私とは同級生で、また衛生学・公衆衛生学を専攻したので、一緒なんですが、私よりも彼の方が苦労したらしくて、・・・

 まあとにかく健康でこの日を迎えられたことを本当におめでたく思っております。奥様、ご苦労様でした。

 まあこれであいさつは結構ということなんでしょうが、立ったついでに2つばかし、皆さんの知らないことを紹介しておきたいと思います。

 1つは、大和田君が極めて成績優秀であったということでございます。慶應義塾大学の医学部では、成績が公表されるわけでもないし、順番がでるわけではないんですが、私がちょっと留学をしようということで、成績証明書をもらいに行ったことがあるんです。その時に、ちらっと彼の成績を私、見ることがあったんですが、ずらっとAがついておりまして、これは大変なもんだと改めて大和田君を見直した次第であります。今,40年ぶりの白状になるわけです。

 もう1つは、同じ衛生学教室にいたんですが、大和田君は堀内一弥先生と一緒にこちら大阪市大に来られました。そのすこし前に結婚されたわけです。その前に軍隊に行くわけなんですよね。彼は陸軍に行きまして、私は海軍に参りました。陸軍の話は医師会の松浦鉄也君というのが来ていれば、色々話してくれると思いますけど、それは省略致します。さて、慶應の衛生学教室に入って勉強し始めて、結婚されたわけですが、そのとき聞いた言葉が1つあります。

 大和田君!覚えていますか!?「初弾命中だ」という話です。これは説明を要しないと思いますが、あの、おわかりいただけるかと思います。

 この日を迎えられたこと、本当におめでとうございました。さきほどの話にありましたけれども、衛生学は健康だ長寿だ、ということをねらうわけですが、女子大へ行かれて若い女性に囲まれて長寿の条件を確立された由、大変うらやましい話です。

 今日、私たちの同級生としては、新潟の須永寛教授、それから地元の淵田重俊君、まあそれくらいしか来ておりませんが、大勢の同級生を代表して、心からお祝い申しあげます。どうもおめでとうございます。

(大和田国夫定年退官記念号,たちばな 18−19,昭和60.3.31.)

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