「初夢は昔の若き日のことばかり」とこの正月の8日に書いたのだが、今朝(4月11日)家内は亡くなったSさんの夢を見たと言っていた。思いついたようにSさんの娘さんに電話したら今日が命日だという。「よく当たるんだから!」の答えに「まさに教祖なみだ!」とひやかした。
私も別の夢を今朝みていたのである。
その人のことを思い出しながら、たしかスナップを撮ったことがあるはずだと考えているうちにうつらうつら寝てしまい、目がさめたのは9時をすぎていた。
整理した資料の中に確かにそのスナップがあった。その時の記憶が頭の中にあり、出てきたのであろうと思った。
アルバムをみると、その時の写真があった。
時は昭和38.6.28日、慶應衛生とある。
Renel Stalones, M.D. Assosiate Professor of Epidemiology, School of Public Health, Calfornia と書いてあった。
その彼が今朝の夢に出てきたのである。
亡くなった土屋君が写っている。
昭和38年というと土屋健三郎君がまだ慶應にいた頃で、教室で「疫学」の話があるので、連絡してくれて、それで上京したのであろう。
その頃はいろいろいそがしく、あっちこっちに出かけ、よく上京もしていたことを思い出す。
話の内容はハ−バ−ドのコルドン先生の流れか、「agent/host/environment」の多要因疾病発生論で、アメリカのCVD(循環器疾患)の話であった記憶である。
教室での話が終わったあとの案内を私が引き受けた記憶がある。
タクシ−を拾い、銀座の”すえひろ”のステ−キに案内した記憶がある。
何を話したかは記録も記憶もない。自分のやっていた東北農村での「疫学調査」の話が中心ではなかったか。二人きりで、座敷にすわって、もちろんすべて英会話で。
ホテルまで送ったはずだが、思い出せない。
海外留学がきまったあと、サンフランシスコにいた彼に逢えなかって残念だった記憶しかない。その後どうしているかしら。
それにしても何十年も前のことが、わりとはっきり「夢」にでてくるとは、これが「オタク老人のひとりごと」の17である。(20060413)