ドン・カルロ
時と場所:1560年頃、第1幕はフランス、それ以降の幕はスペイン。
第1幕
 フォンテンブローの森。王室の狩の日、狩人たちが獲物を追って走り回っている。スペインの皇太子ドン・カルロは、婚約者のフランス王女エリザベッタを一目みようと、この森にお忍びで潜入する。そこで偶然道に、迷った王女の一行に出会う。カルロは自分はスペインの使者と偽り、姫に王子の肖像を手渡す。それをみて彼こそが、王子自身と知った姫は喜び、未来の夫に愛の告白をして、二重唱で激しく盛り上がる。だが突然祝砲が轟き渡り、愛を囁き合っている2人のところへ、小姓のテバルドが伝令に来て、姫がスペインの王妃に決定したと知らせる。皇太子妃が王妃に変更されたので、姫は驚きただ悲しむのみで、国家の決定をもたらすレルマ伯爵には逆らえない。人々の祝福の声に姫は悲嘆にくれ、カルロはその残酷な運命を呪う。
(C) 出谷 啓
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