【あらすじ】
時と所:架空の時代・架空の国
第1幕/イスの国の宮廷
 イスの国では、国の第一王女マルガレードと、敵国の王子カルナックとの結婚が決まり、長年敵対関係にあった両国にようやく平和がやってくると、人々は喜びに沸いていた。マルガレード王女の父親であるイスの国の王も、これで国は安泰だと大喜びだ。王宮内総責任者のジャエルの指揮で、人々がカルナック王子の出迎えに立ち去ると、そこへマルガレード王女と妹のローゼン王女が姿を現した。結婚を控えた姉のマルガレードが浮かない顔をしているので、ローゼンが心配してその理由を尋ねると、マルガレードは戦に出たまま行方が分からなくなっている幼馴染のミリオを愛していて、カルナック王子との結婚に乗り気ではないことを打ち明けた。マルガレードが結婚式の支度をするために退場すると、ローゼンは「あまりにも強い絆 Par une chaine trop forte…」と、一人ミリオを想い歌い出した。ローゼンもまたミリオを愛していたのだ。
 そこへ突然ミリオが現れる。無事帰還したミリオは、愛するローゼンと固く抱き合い再会を喜ぶが、カルナック王子到着の知らせに彼は一旦退出する。程なくして従者を従えたカルナック王子が入城。花嫁姿のマルガレードを伴った王も現れ、結婚宣言の儀式が始まった。ところがミリオが戻って来たことを知ったマルガレードは、いきなり結婚を拒否し、怒ったカルナック王子はイスの国に再び宣戦布告をする。この挑戦を兵士の中に紛れていたミリオが受けて立つ。

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