<第2幕>
第1場/宮廷内の一室
 自分の愛するミリオが、妹のローゼンと愛し合っていることを知ったマルガレード王女は、苦しい胸の内を「貴方が突然戻って来たのを見た時に.. Lorsque je t'ai vu soudain reparaitre」と歌うと、深く溜息を吐いた。そこへミリオとローゼンを伴った王がやって来たので、マルガレードは物陰に身を隠しその様子を窺った。王はミリオに「戦に勝利して戻れば、ローゼンとの結婚を認める!」と言い、ミリオは心配そうなローゼンに向かい「守護神サン・コランタンから勝利のお告げを貰っているので心配ない!」と慰める。王とミリオが立ち去った後、一人残されたローゼンの前にマルガレードが現れ「裏切り者!絶対にお前を許さない!」と言い去っていった。マルガレードの心の中には、もう復讐心しかなくなっていた。
第2場/広野の礼拝堂
 戦はミリオたちイスの国軍が勝利し、ミリオは兵士たちと共に礼拝堂で守護神サン・コランタンに感謝の祈りを捧げ、帰還していった。一方破れたカルナックの元にはマルガレード王女が現れ、一緒にイスの国に復讐しようと持ちかけた。カルナックはこの申し出に大喜びし、マルガレードの指示通りイスの国の弱点である水門を壊し、国を水に沈める計画に乗った。ところが2人がイスの国に向かおうとすると、守護神サン・コランタンが姿を現し「汝の罪を許さぬ!」と告げるので、恐ろしくなったマルガレードは我に返り、神に懺悔の祈りを捧げた。

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