<第2幕> 第1場/アレトゥーザの泉
女神ミネルヴァが、ウリッセ王の息子テレーマコを連れて、老羊飼いのエウメーテの所に現れる。テレーマコの突然の帰国を喜ぶエウメーテは、テレーマコの命で、母であるペネローペの所へ帰国を知らせに行く。その時その場にいた老人姿のウリッセが突然元の姿に戻り、2人は抱き合い父子の再会を喜び合う。
第2場/ウリッセの宮殿
ウリッセ王の妻ペネローペの侍女であるメラントは、恋人のエウリマコにペネローペの再婚話がうまく進んでいないことを告げる。求婚者達にしつこく迫られているペネローペの元へ、従僕である老羊飼いのエウメーテがやってきて、彼女の息子テレーマコの帰国と、ウリッセ王のじきの帰還を知らせる。しかしペネローペは単なる噂と取り合わない。
第3場/森の中
ウリッセが宮殿へ向かっていると女神ミネルヴァが現れ、ウリッセがある挑戦で、求婚者達に勝利するであろうと告げ消える。そこへエウメーテがやってきて、ウリッセ王の帰還を聞いた求婚者達が怯えていると、ウリッセに話す。
第4場/ウリッセの宮殿
羊飼いのエウメーテがウリッセを宮殿に連れて来るが、ペネローぺの求婚者の一人であるアンティノオがそれを追い返そうとして、従僕であるデブの大食漢イーロとウリッセを格闘させる。貧しい老人の姿をしたウリッセが勝利すると、妻のペネローペは老人を歓迎し、屋敷に招き入れてくれた。その時ペネローペは、「夫ウリッセの強靭な弓を引けた者と結婚する」と言い出す。ペネローペは思わず出てしまった自分の言葉に驚くが、これは天からの導きだと考えた。早速アンフィノモ、アンティノオ、ピサンドロと、3人の求婚者が挑戦するが全く歯が立たず、老人の姿をしたウリッセのみ弓を引くことができた。ウリッセはその矢で次々と求婚者達を射抜いてしまった。
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