昭和25年に「学位授与」ということで記事に掲載して戴いて以来本誌には随分お世話になった。弘前大学へ移ってすぐ高橋英次先生らとの「脳卒中予防」(一六二九号)、また「食塩過剰摂取説の批判の批判」(一九五五号)、ロンドンの第6回世界心臓学会発表の邦訳の記事(二四二六号)が記憶にある。炉辺閑話・緑蔭随筆、質疑応答そして「人」の掲載までして戴いた。最近知人友人の名前が見えなくなる今日この頃である。新春早々お別れのご挨拶とはどうかと思うが、この辺で本誌へは筆をおかせて戴こうと思う。
専門誌への学術論文とは別に、「衛生の旅」として7冊私家版として刊行できた。そのあと「電子出版」として12まで、まだ「電子図書館」ができていないので、弘前大学医学部へ入れて戴いている。(http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~sasakin/naosuke.html)
こちらは「絶筆」ならぬ「ゼッコン」までつづけたいと考えている。