オタク老人のひとりごと(2)

 

1 今日から仕事始めです!とラジオがいっていた。つづいて「火事」「なだれ」のニュ−スが流れた。

 119番の消防の方々の仕事始めがはじまった。御苦労様のことである。

 毎日が日曜の老人の初仕事は「入浴」である。

 大雪のおかげで温泉通いはやめて自宅の風呂にした。まだ一人で入れる状態なのは有り難いことだ。

 昔両親が弘前に滞在していたとき入浴中の父に(エピソ−ド)が起こったことがあった。丁度母が一緒だったのでよかったのだが、一過性の脳虚血発作ではなかったかと思う。

 父の妹が大晦日にお風呂の中で亡くなったことがあって、東京の監察医務院の検案を受けたことを思い出した。同じ流れをもつ自分としては心すべきことと思う。

 今日の風呂の温度は41度にした。経験では42度以上になると「熱さ」つづいて「痒み」を感じるようになる。表示が正しいとすればという前提ではあるが一つの経験として記録しておくこととする。

 

2 N社の暖房器具のCMが話題である。

 昔の製品で死亡事故が多発することから、製品の回収と注意のCMであるからである。製品の使用方法を誤れば事故がおこるのは当然である。排気の管がはずれての事故が多いように思われる。

 このCMを出すことにした方の意見を聞きたいものである。

 弘前にきたての頃法医の赤石教授にたのまれて珍しい死亡事故の事例の血中COHbを測定したことがあった。

 室内のスト−ブの煙突が外れているのも知らず、某市会議員かが出張先の宿で女とだきあいで死亡していた事件であった。その実写の写真が「法医学の実践と研究V」という雑誌に掲載されて話題になったことがあった。

 いつだったか私のHPのCOHbの記事が自動車の中での集団自殺事件者のコンピュ−タにあったとかで新聞社から問い合わせがきたことがあった。

 狭い室内で練炭を使うと死亡することがある、自動車の中で暖をとっていて死亡した可愛そうな記事がヒントになったようだ。

 一酸化炭素中毒のことは私の生まれたころからその原理・予防の方法はわかっているのに、死亡事故はあとをたたない。これが健康問題の現実なのであろう。(

 

3 アメリカで炭坑事故がおこったと報道された。

中国でおこったというのなら、一寸前の日本のように、別に不思議に思うことはないのだが、今アメリカでどうしてという印象であった。

 100年前のイギリスで炭坑事故が多発して、それでCOが注目され、呼吸生理学が発展した歴史的展開が記憶にある。

 報道によれば、最初1名死亡、12名残存、その内生存であったというニュ−スが世界中に流れた。「奇跡」であると喜びの声が報道された。

 次ぎの報道は一瞬12名の死亡の「悲劇」のニュ−スにかわった。

 「情報」の伝達のミスと報道されている。これで「現代の奇跡」の劇は終わった。今まだ世界のニュ−スは続いているけれど。

 例をあげるまでもなく一つのミスで、大きな事件になることがつづいている。

 これが「現代」というものであろう。

 

 4 「エネルギ−」と「IT」が今年のテ− あるようにみえる。

 ほとんど広告なので買う気がなくなった新聞、今年の新聞各紙をみることをしなかったが、ラジオ・TVでやっているテ−マからの印象である。

 イランへの先制攻撃の目標は何かを考えてとき、それは「石油!」であると考えたことがあった。

 アメリカのエネルギ−のもとは石油であり、それによって発展していった国だからである。歴史的にみて。「エネルギ−の記憶」に書いたように、国の発展の基礎にエネルギ−があるように思えるからである。それが世の経済を支配して、人々の生存と関連ができる。

 日本はどうするか、今後の日本人の生存のために。(20060105

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